レバレッジと複利の効果を知ると余裕のトレードが出来る

レバレッジと複利 FX手法

このページでは複利の効果を詳しく見ていきます。FXはハイレバレッジ(下記解説)で稼げますが、実際のお金の増え方、複利を知っておくと、

 ・大きなビジョンが描ける
 ・心に余裕が生まれるので無理をしなくなる
 ・チンパンジー以下の知能指数にならなくて済む
 ・無理なレバレッジをかけなくなる
 ・他人の成績を気にしなくなる
 ・嘘か本当か分からない儲け話に飛びつかなくなる 

このような効果があります。

どうしてもトレードは淡々と一人作業になります。今日、明日と目の前しか見れなければ、あっちにフラフラこっちにフラフラと、トレード手法を変えてしまいがちです。本当は1か月、2か月、半年、1年と継続しなければ結果が分からないのに、コロコロと変えるから何も分からなくなってしまうのです。

私の経験談です(笑)それで振り返って検証してみると「あの手法、ずっと継続しておけば余裕でプラスだったのに…」この繰り返しでした。

これを知っておくだけでも、無駄に負けることが減ります。

このページでは、無駄に時間を消費しない様、多くを詰め込まず、今すぐ必要な知識のみに留めるよう心掛けて記載しています

レバレッジと証拠金の関係

レバレッジ(leverage)とは
「テコの原理」小さな力で大きなものを動かすことを意味します。FX取引では、この「テコの原理」を用いて少額の証拠金で大きな資金運用ができる仕組みを「レバレッジ効果」と言います。国内では最大25倍。海外証券会社では最大1,000倍位まで使える所がほとんどです。

証拠金は、一定量の取引をする時に最低限必要となる資金のことを指し、取引の際に生じる損失に対する担保の役割を果たします。

レバレッジ取引では、
1.レバレッジが高い → 必要証拠金は少ない
2.レバレッジが低い → 必要証拠金は多い

よく言われるのがハイレバは危険。でも上記でも述べたように、レバレッジが高ければ(ハイレバ)必要証拠金は低くなります。

少ない証拠金で済みます。損切り(予め設定してしいた所で損失確定)をしっかりコントロールしていれば危険では無いです。むやみに高ロットでトレードしてしまえば、あっという間にロスカットとなるので、こんな体験をした人であれば「ハイレバ=危険」となるかも知れません。

必要証拠金の計算式

必要証拠金の計算式
「取引数量」 × 「現在価格」÷「レバレッジ」=「必要証拠金」

仮に、最大レバレッジ1,000倍の口座で、ドル円が160円の時にロングポジションを1ロット(10万通貨)取引した場合の必要証拠金を算出する計算式は次の通りとなります。

ドル円 1ロットの必要証拠金の計算式(レバレッジ1,000倍と25倍)
100,000(取引数量) × 160(現在価格)÷ 1,000(レバレッジ)=16,000円(必要証拠金)
100,000(取引数量) × 160(現在価格)÷ 25(レバレッジ)=640,000円(必要証拠金)

凄い差では、ありませんか⁉ レバレッジ1,000倍であれば証拠金10万円でもトレードできますが、レバレッジ25倍では証拠金が全然、足りません。

必要証拠金一覧

米ドル/円が114円、ユーロ/円が130円、英ポンド/円が154円の時、各通貨ペア10,000通貨(0.1ロット)を取引する場合のレバレッジと必要証拠金。

レバレッジUSD/JPY
(米ドル/円)
EUR/JPY
(ユーロ/円)
GPB/JPY
(英ポンド)
1,000倍約1,140円約1,300円約1,540円
200倍約5,700円約6,500円約7,700円
25倍約45,600円約52,000円約61,600円
1倍約1,140,000円約1,300,000円約1,540,000円

注目して欲しいのは、国内FX25倍と海外FX1,000倍の証拠金の差です。この差はデカいです。私がお勧めしている XM が1,000倍です。$40,000以上になるとレバレッジが変更になり500倍です。$40,000は1ドル160円として、6,400,000万円ですから。当分、気にすることは無いでしょう。

USDJPY(ドル/円)0.1ロットの必要証拠金
・1,000倍 → 1,140円
・25倍 → 45,600円

極端な話、証拠金が30,000円、0.1ロットでトレードする場合、国内FXはトレードできません。海外FXであれば、余裕でトレード出来ます。ここ、初めは分かり難いと思うんですが、エントリーした時点で、上記証拠金が自分の口座残高から差し引かれます。

例)
レバレッジ1,000倍、0.1ロット、スプレッドは0として
残高30,000円 必要証拠金1,140円 有効証拠金28,860円

1,140円で0.1ロット分、購入しています。なので残り28,860円でトレードすることになります。2ポジション目を入れると、必要証拠金が2,280円になって残り27,720円分でトレードすることになります。

有効証拠金 余剰証拠金 必要証拠金

最大レバレッジが25倍に制限される国内FXは、大量の資金がある方にとっては問題無いかも知れませんが、小資金からでも稼ぎたい人にとっては海外FXが必須です。高いレバレッジをかけて必要証拠金を低く抑えられるからこそ、初心者でも安心して少額資金からトレードが出来るのです。

複利と単利

単利は常に元本のみに利子が発生します。ですから「毎月の利子×運用期間」が利子の総額となります。例えば元本10万円を月利5%で運用していく場合。

毎月の利子が5,000円。1年間運用すると、160,000円で1.6倍に。運用利益は60,000円です。

複利では、毎月の利子を元本に組み入れ、翌月の元本として繰り越していきます。そのため運用期間が長くなると、単利よりも利子の総額が大きくなります。

例えば元本10万円を月利5%で運用していく場合。1か月目の利子は5,000円になります。2か月目の元本は、「10万円+利子5,000円」で105,000円となるので、利子は5,250円と毎月増えていきます。

1年間運用すると、179,581円で約1.8倍に! 運用利益は79,581円です。

運用利益は60,000円と79,581円ですから、複利の方が運用益が大きいです。

しかし!デメリットが…

ここから実体験を書いているサイトが少ないせいか、長年、FXトレードをしていないと分からないことを書きます。

大多数の方が毎月コンスタントに同額のお給料を貰いますよね。なのでFXからもコンスタントにお金が入る(勝てる)ことを期待してしまいます。

ところが、相場は、良い月や悪い月、良い年や悪い年と波があります。と言うかあり過ぎます。もう少し具体的に言うと、トレンド相場(一方向に進む)、レンジ相場(ある一定の値幅で動く)があります。しかも世界情勢も絡んで、突発的なこと(大事件)もあり、突然、相場が変化します。海の波の様に一定の法則と思わない方が無難です。

そのため複利で運用した一例を、

資金が増えた(トレンド相場)
 ↓
その後、相場が変わる(レンジ相場)
 ↓
今までの手法で勝てない(負けまくる)
 ↓
複利運用なのでどんどん資金が減る

負ける時は、勝った時より元本が大きいので、負ける額も大きくなる。複利運用するのであれば、検証も複利を考慮しないと、獲得pipsはプラスなのに実際にトレードしてみるとマイナス、お金が減ってる… なんてことがざらにあります。

因みにEA(自動売買)をストラテジーテスターで検証すると、複利では0になってしまうようなものが、単利だとプラスになったりします。この事実、驚愕ですよね。手動にせよEA(自動売買)にせよ、単利の方が検証の正確度は上がります。

複利の場合、いつから検証を始めるかによっても変わってしまいます。トレンド相場から始めるか? レンジ相場から始めるか? で結果が全然、違ってしまいます。

なので私は単利で運用しています。運用資金に対して幾らと決めて、増えたらロットを上げるけど負けても下げない様にしています。そのロットに対する充分な余裕資金で運用しているからこそ安心して続けられるんです。

マクロの視点で見れば複利です。ただ負けて資金が減ってもロットを下げないので単利と捉えています。

充分な余裕資金と書きましたが、もし国内FXだとそうはいかないです。
0.1ロット
1,140円  (海外FX1,000倍)
45,600円   (国内FX25倍)

そもそも運用資金を証拠金にこれだけ使ってしまいますから。一般庶民には手が出せないレベルです…

レバレッジ1,000倍の XM を見る

複利 お金の増え方

実際にどの位、増えるか?を知っておくと心に余裕が生まれます。焦って余計なことに手を出さなくて済みます。

先ずは一つ目、元金10万円、月利5%で見てみましょう。

経過月¥ 繰越元金% 利率¥ 増分 ¥ 増分(累計)
0100,000円5%/月0円0円
1105,000円5%/月5,000円5,000円
2110,250円5%/月5,250円10,250円
3115,762円5%/月5,512円15,762円
4121,550円5%/月5,788円21,550円
5127,627円5%/月6,077円27,627円
6134,008円5%/月6,381円34,008円
7140,708円5%/月6,700円40,708円
8147,743円5%/月7,035円47,743円
9155,130円5%/月7,387円55,130円
10162,886円5%/月7,756円62,886円
11171,030円5%/月8,144円71,030円
12179,581円5%/月8,551円79,581円

約1.8倍になります。100万円だと年間80万円も増える計算になります。凄い!

では月利10%だとどうなるか?

経過月¥ 繰越元金% 利率¥ 増分 ¥ 増分(累計)
0100,000円10%/月0円0円
1110,000円10%/月10,000円10,000円
2121,000円10%/月11,000円21,000円
3133,100円10%/月12,100円33,100円
4146,410円10%/月13,310円46,410円
5161,051円10%/月14,641円61,051円
6177,156円10%/月16,105円77,156円
7194,871円10%/月17,715円94,871円
8214,358円10%/月19,487円114,358円
9235,793円10%/月21,435円135,793円
10259,372円10%/月23,579円159,372円
11285,309円10%/月25,937円185,309円
12313,839円10%/月28,530円213,839円

12か月間で約3.1倍。10万円で約21万円増えます。
100万円だと年間213万円も増えます。凄い!

年利○%・月利○% 世界トップの基準値

月利5%や10%でも十分な結果が得られることを頭に入れておけば、騙される? 惑わされることも無いのでは。月利5%でも株や投資信託などから見たら破格ではないでしょうか。

世界トップの基準値を知ってれば騙されない

競馬のプロは回収率110%~120%(年)。年利10~20%と見て良いでしょう。

投資のプロ、投資の神様とも言われているウォーレン・バフェット氏、この世界でトップクラスの年利は、約20%です。年利ですよ!

なのにFX界では「月利100%以上じゃないと大したことない」みたいな風潮があります。世界トップレベルが年利20%と言うことは、月利換算で1.6%です。

年利は?月利換算すると?
株、投資(ウォーレン・バフェット)20%1.6%
競馬(プロ)10~20%0.8~1.6%
FX(稼いでいる人)36~120%3~10%
もっと稼ぐ人もいるでしょうが平均的な値で算出しています

最近だと、Xの煽りのせいでしょうね。FX界の月利がバグってます。

色々、調べてみるとFXトレーダーが出している利益は、月利3~10%に落ち着くようです。この位じゃないとコンスタントに勝ち続けられない、若しくは生き残れないのかも知れません。

特に億以上の大金を扱うトレーダーほど、月利が低くなるようです。

筆者も月利300%以上、出せた月もありますが、コンスタントには無理です。稀に月利100%以上を毎月たたき出す人もいるかも知れませんが… その様な人はホントとんでもない天才ですね。

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