青汁王子こと三崎優太氏の「追証」と安全な「ゼロカットシステム」

FX手法

青汁王子こと三崎優太氏の「追証」問題を分かり易く解説

20億円の〝巨額の損失〟

実業家の「青汁王子」こと三崎優太氏が20億円の〝巨額の損失〟発生したことを明かしています。8月1日から始まった日経平均株価下落、8月5日に至ってはたった一日で4,451円も暴落しました。この三日間で見れば、8,355円の下落。

日経平均株価2024.8.1-5

あくまでも日経平均株価なので、三崎優太氏の保持している株価はまた違う動きをしているでしょう。更に大きく下落しているかも知れないし、下落していないかも知れません。ただ、執筆時点(8/21)ではかなり戻してきているので、かなり安堵しているのではないでしょうか。

兎に角、ご本人にとっては本当に生きた心地がしないのではないでしょうか。もちろん筆者はここまで大きな額を扱えませんが、大切なお金が無くなる辛さは何度も体験しています。

そして個人所有のお金では無く、会社のお金を追証にあてた(億単位のお金)とのことなので、巷間で言われている、いつもの煽り、虚言などと言われていますが、そうでは無いでしょう。

三崎優太氏、SNSのXで信用取引の失敗を「地獄」と表現。「そうなる前に信用取引は絶対にやめよう」と警告。

株式市場関係者からは「信用取引を手軽に始められる現状に対し、何らかの規制強化が必要かも知れない」との声もある様です。

信用取引とは
手持ちの資金の3.3倍まで取引可能になります。100万円を保証金として証券会社に差し出せば約300万分円の株を買える。差額の200万円は分かり易くいえば借金。 信用取引のメリットは、手元資金以上の取引を行うことが可能なため、少ない資金でより大きな利益を狙うことができるところです(レバレッジ効果)。半面、リスクも大きくなります。読みが当たれば利益は大きいが、裏目に出れば損も大きい。

あるネット証券では「信用取引拡大に力を入れています。顧客が負った借金が証券会社に金利収入をもたらすので、規制は大反対。ただ、相場急変時の巨額損失を全て自己責任で片付けるのは限界があるでしょう。」とも。

株取引やFXなど、あまりなじみのない方からすると良く分からない無い様かもしれませんので、少し嚙み砕いて説明したいと思います。

株取引やFXには、ロスカットと言うシステムが存在します。

ロスカットとは
損失額が一定水準に達した際、損失が更に拡大することを防ぐ目的で、取引システムが自動的に取引を終了させる機能。ロスカット条件に達すると、すべての保有ポジションが決済され、 未約定の指値注文等もすべて取り消されます。強制ロスカットとも言う。

一定水準までマイナスが膨らむと自動で保有ポジションが決済(損切り)されます。それなら、マイナスになるけど困らない、と思うでしょう。

「青汁王子」こと三崎優太氏の場合、何故そこまでマイナスが膨らんだ?

何本か動画を拝見させていただいての解説になりますので、多少、違っているかも知れません。その際はご了承下さい。大枠では合っている筈です。

三崎優太氏は複数の銘柄の株を保有し、一部は損切りしたとのこと。それから、もう下がらないだろうと考え、追加で購入した株もあった様です。買っていた株を損切りするとは、売りに出すと言うこと。その売りに出した株を誰かが買ったことになります。要は、売りたい時に買いたい人がいて、売買が成立した。

扱う額が大きければ大きいほど、その量を買える人がいなければ成立しない。また流動性の低い株(売買数量が少ない株)だと、今回の様な世紀の暴落などと言われる時に手を出せる人がいない、となると損切りしたくても損切りできない状態になってしまいます。自動ロスカット発動できない状態です。

すると指をくわえて下落するのを見ているしかありません。

結果、証拠金を割って残高がマイナスになります。するとこのマイナス分を補填しなければならなくなります。これが追証です。この額が数億? 数十億? と言う額になってしまった。個人資産では足りないため、会社(法人)のお金で補填した。

この会社の金は、取引先への支払いや社員の給料に充てるお金なので、8月の支払いは何とかやり繰り出来そうだけど、9月の支払いはカバーできるぐらい稼ぐか、株価が戻らないと破産せざるを得ない? 状況の様です。

大まかに、今回の件はこの様な流れになります。

なので、三崎優太氏はXでこの様なポストをした訳です。

FXでも追証はある?

国内FXは、追証があります。
海外FXは、追証がありません(XMの場合)。

このサイトではXMを紹介していますが、XMではゼロカットシステムがあり、追証がありません。今回の様な暴落があって、売買が成立せず残高がマイナスになっても、その後0にリセットされて追証が発生しないシステムになっています。

FXのレバレッジ

株の場合、最大3.3倍です。

FXの場合は
国内FXは → 25倍
海外FXは → 約100倍から1,000倍

株から見たら驚愕のレバレッジですね… 「青汁王子」こと三崎優太氏の様な事案を知っていると、ハイレバは危険と言うのも無理からぬ話です。

FXの世界で売買が成立しない状況

例えばスイスフランショック。全世界のFX売買システムがダウンした30分位の間に、約3,000pips(約30円)の暴落がありました。この間に損切りや強制ロスカットは発動できず、システムが正常に動き出した時には、手に負えないような損失額に膨らんでいました。

でもゼロカットシステムを取り入れていたFX業者で取引していたトレーダーは追証が発生しませんでした。口座残高がマイナスになっていても、その後0にリセットされたからです。

逆に、ゼロカットシステムを取り入れていたFX業者(アルパリLimited)が破産したほどです。これは別の機会に記事を書こうと思っていますので、是非ブックマークしておいて下さい!

もし、ゼロカットシステムを取り入れていない国内FX業者を使っていたら?

もちろん追証が発生して、マイナス分(=借金)を返す生活が始まります。

普段は、国内FXも海外FXも強制ロスカットが働くので、資金が0になる前にポジションがなくなり問題無いのですが、スイスフランショックの様な全世界的に最悪な状況になった時に、損切りや強制ロスカットが追いつかず追証が発生してしまいます

この時にどうするか?です。

お金があって追証を追加できれば良いですが、払えなければ借金です。数万円なら良いですが、マイナスが膨らんで数十万円、数百万円、数千万円となった時、払えるか?です。

下記の記事でもゼロカットシステムについて解説していますので、参考にして下さい。

筆者は払えないので、そのリスクを考えると、海外FXの方が安全と思い、ずっと使わせていただいています。皆さんはいかがでしょうか?

個人的な意見になってしまいますが、国内FXと海外FXの違いを知れば知るほど、海外FXの方がトレーダーに対して優しい、トレーダーのことを考えているなぁと感じます。

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